学生時代に取り組んだことは？
私は中国の出身で、交換留学生として1年間、日本で学びました。日本人や他国からの留学生とともに日本文学に関する授業やゼミを受け、寮で生活していました。思い出深いのは、アメリカ、ドイツ、スウェーデン、タイ、ベトナム、韓国などから留学生が来ていて、日本はもちろん世界各国の文化を知ることができたことです。異なる文化の人と信頼関係を築き、同じ目標に向けて頑張ったことが貴重な経験になりました
クレハに入社した"決め手"は？
グローバルにビジネスを展開している企業で働きたいと考えていました。クレハは世界各地に販売拠点、生産拠点を持っており、外国籍の社員も大切に扱う会社です。この会社なら自分の可能性を活かすチャンスが多いと感じました。また、採用担当の方が母国を離れて働く人間の立場に立ち、親身になって相談に乗ってくださったことも最終的に入社を決断する“決め手”になりました。
現在の仕事内容はどんなことですか？
私の部署で扱っているPGA（ポリグリコール酸）樹脂は、高強度と加水分解性に優れた性質を持つことが評価され、シェールガス・オイルの掘削機器として使われています。私はシェールガス・オイルの掘削関連のビジネスにかかわる米国と中国の企業を対象に、営業活動をしています。米国については、担当製品の受発注、生産・在庫計画、貿易・デリバリー関連などを通して現地のグループ会社を支援、中国については、新規製品のマーケティング活動を展開中です。
業務を通して成長を感じたことは？
成長を感じたのは、指示された通りに業務をこなすだけでなく、自分の意見を持ち、提案することができた時です。入社3年目の夏、中国企業との取引に関わる件で、「現地に行って一度、直接話を聞いたほうがよいのではないか」という意見を出しました。業務の中身をしっかり理解できていたからこそできた提案です。これが受け入れられ、実際に取引をして売上につながったので大変嬉しく思いました。
今後、クレハで実現したいこと、挑戦したいことは？
中国出身である自分の強みを活かして、中国市場で自社のPGA製品を定着させ、販売拡大の力になりたいと思います。PGA製品は生分解性という特性があるため、環境に負荷をかけないツールであり、環境問題への貢献という観点からも優れています。PGA製品は技術営業の側面が強いので、専門的な知識を深め、直接顧客にアクセスし、クレハ独自でデザインした製品の販売に貢献していきたいと考えています。
あなただけが知るクレハ自慢は？
私が扱っているPGA製品は、クレハが研究開発活動によって独自に開発し、世界で初めて量産化に成功したものです。原料から最終製品まで全てのプロセスをクレハが実現していて、オールクレハでのモノづくりになっています。現場に近いところでマーケティング活動を展開するため、日本のプラント建設大手企業と合弁会社を設立、テキサス州ヒューストンにオフィスを構えました。まさにグローバルにビジネスを展開しています。
