廃棄物とリサイクル

廃棄物の適正管理、排出量の削減

当社は、生産活動にともない事業所から排出される廃棄物の発生抑制や再資源化を推進し、最終処分量の削減に努めています。
いわき事業所では、場内の石炭火力発電所で副生される石炭灰を、セメントなどの原料として再資源化処理業者に委託してリサイクル率向上を図っています。また、生産効率の改善などにより、各製造プラントから排出される廃棄物の発生抑制にも努めていますが、増産・増設などの影響もあり、産業廃棄物の発生量や最終処分量は横ばいの状況が続いています。プラントの安定操業、高効率プロセスの開発や新たな再資源化技術の導入などを進め、さらなる削減に努めていきます。
樹脂加工事業所においても、生産ロスの発生抑制や、生産ロス分を再利用した製品の開発および再資源化に積極的に取り組んでいます。2020年度は、排出量の大半を占めるポリ塩化ビニリデン廃棄物の最終処分量ゼロを目指し、処分方法の変更を行いました。これにより、埋立量を徐々に削減し、2021年2月以降は最終処分量ゼロを達成しています。その結果、2020年度のポリ塩化ビニリデン廃棄物の埋立量は、当初計画の約30%削減を達成し、2021年度からは最終処分量ゼロを達成する見込みです。
資源循環を推進し最終処分量を削減することは、当社においても重要な課題であり、これからも産業廃棄物ゼロエミッションに向けて目標を立てて推進していきます。

廃棄物発生量

廃棄物発生量

廃棄物リサイクル率

廃棄物リサイクル率

廃棄物最終処分量

廃棄物最終処分量

産業廃棄物排出事業者責任の徹底

当社は、廃棄物に関連する法令遵守と廃棄物の適正管理に努めています。いわき事業所では2019年9月から、樹脂加工事業所では2016年度からそれぞれ電子マニフェストを導入して廃棄物の適正管理に活用しています。
いわき事業所では、各排出部署の担当者へ環境委員会報告資料などを通じて排出者責任の重要性を説明し、管理者意識の向上を図っています。また、排出事業者の責務のひとつである廃棄物委託処理先の現地確認も毎年計画に沿って実施しています。
樹脂加工事業所においても、事業所独自の3システム内規(品質、労働安全衛生、環境を統合したマネジメントシステム)に基づき、廃棄物置場の適正管理と保管状況の監視を行っています。また、樹脂加工事業所は、廃棄物の運搬、中間処理、最終処分を多くの業者に委託しており、委託先の適正な処理状況を確認するため、計画的に現地確認を実施しています。新規の委託先を含め訪問し、排出した廃棄物が適正に処理されていることを確認するとともに、改善事項などの指摘を行っています。加えて、再資源化委託先についても、定期的に保管状況などの確認を実施しています。
廃棄物排出事業者の重要な責務として、引き続き廃棄物の適正管理に努めていきます。

容器包装リサイクル法

当社は、容器包装リサイクル法における再商品化の義務を着実に履行しています。
2002年度から、指定法人である公益財団法人日本容器包装リサイクル協会との間で契約を結び、主に紙製容器包装、プラスチック製容器包装について再商品化を委託しています。

海洋プラスチック汚染問題、プラスチック資源循環に対する認識と取り組み

持続可能な社会の発展のためには、企業として、事業活動にともなう自然環境への負荷をできるだけ低減させていかなければなりません。プラスチック製品・素材を製造、販売する当社グループにおいては、地球温暖化、水問題、海洋プラスチック汚染や資源循環などのさまざまな「環境」課題に対して、「技術」をベースに役立つ製品・サービスを提供していくと同時に、環境にやさしい生産活動に努める責任があります。研究開発、製造、販売、回収、廃棄などサプライチェーンのあらゆる段階において、「環境」を意識した取り組みを進めることで、豊かな自然を守っていきます。
ここでは、海洋プラスチック汚染問題をはじめ、当社グループにおける資源循環の取り組みを紹介します。

クレハグループの認識と取り組み

当社グループの基本的な認識

プラスチック製品・素材を製造、販売する当社グループは、これらの問題や課題に対して、以下の基本的な認識を持っています。
プラスチックは、さまざまな場で利用されており、その特徴的な機能を有効活用することで、エネルギー効率の改善や食品ロスの削減などに貢献しています。
一方で、資源循環される割合はいまだ低く、また、不適正な取り扱いにより海洋へのプラスチックごみの流出があるなど、環境汚染の問題が発生しています。
現在、世界全体の取り組みとして、
①プラスチック資源循環体制の構築
②海洋プラスチックごみによる汚染の防止
が進められており、当社グループもこの問題に積極的に取り組む必要があると考えています。

当社グループの取り組み

当社グループは、企業としての責任を果たすため、これらの問題や課題に対して、以下のような取り組みを進めています。

3R(スリーアール)の推進
(発生抑制:Reduce、再使用:Reuse、再生利用:Recycle)
  • 製造過程で発生するロスの削減や再使用、再生利用用途の検討推進
  • リサイクル技術や熱回収などによる環境ビジネスの推進
製品設計・開発における対応
  • 家庭でのごみ削減・分別廃棄のしやすさも考慮した製品設計
  • 機能を保ったまま、使用する原材料を削減する取り組みの推進
  • PGA樹脂製プラグのような生分解性プラスチック製品の開発
ポイ捨て防止や海洋流出防止の推進
  • 製品への廃棄に関する適切な表示による消費者啓発
  • 製造過程におけるプラスチック廃棄物などの水域への漏えい防止
  • 自治体、地域などとともに、ポイ捨て・不法投棄撲滅の推進
  • 各事業所周辺や近隣地域の清掃活動の推進

これからも国際社会や国の方針・計画に沿って、業界団体とともに当社もこの問題に真摯に対応し、企業としての責任を果たしていきます。

  • *生分解性プラスチックである当社PGA「Kuredux」は、欧州、日本で生分解性プラスチックとしての認証を受けています。