レスポンシブル・ケア(RC)活動

化学物質を扱う当社グループでは、製品の開発から製造、物流、使用、最終消費を経て廃棄、リサイクルにいたるすべての過程において、自主的に環境の保全と人々の安全・健康を守るとともに、その成果を公表し、社会との対話・コミュニケーションを積極的に行うレスポンシブル・ケア(RC)活動をCSR活動の柱のひとつとして推進しています。
RC活動は、環境保全、保安防災、労働安全衛生、製品安全・品質保証、物流安全、エネルギー管理および地域との共生の7項目を基本としています。

レスポンシブル・ケア実施宣言/レスポンシブル・ケア方針

当社は、日本レスポンシブル・ケア協議会(現一般社団法人日本化学工業協会 RC委員会)にその創設時から参加し、RC活動の実施を1995年4月に宣言しました。そして、RC方針を定めて活動を推進しています。

当社および当社グループ各社は、地球環境の保全、人の安全と健康の確保は企業活動の根幹と考え、企業の社会的責任であるとの認識の下に、レスポンシブル・ケアの実施を宣言します。当社および当社のグループ各社は、次の「レスポンシブル・ケア方針」の下に、実施計画を策定し実行していきます。この方針は、当社および当社のグループ各社の全てに共通に適用されるものです。

1995年 4月20日
2002年 7月 1日 …… 一部改訂
2005年10月 1日 …… 一部改訂

レスポンシブル・ケア方針

レスポンシブル・ケア方針

  • 国際規則や法令を守ります
    私達は、保安防災、労働安全衛生、製品安全および地域生活環境を含む全地球的な環境の保全について、国際規則や国内の法令を守るとともに、日本化学工業協会が推進するレスポンシブル・ケア活動に積極的に参画します。
  • 地球環境に配慮し、安全な操業をします
    私達は、事業活動において地球環境の保全に配慮し、操業においては従業員や市民の安全と健康を守り、事故、災害、公害を起こさないよう努力します。
  • 安全な製品を社会に提供します
    私達は、社会の要求を素早く的確に把握し、製品作りに生かし、お客様が安心して使用でき、信頼していただける製品とサービスを提供していきます。
    また、私達は、製品の研究・開発から生産・販売を経て廃棄に至るまでの全ライフサイクルにわたり、安全性、信頼性、環境への影響について配慮した製品とサービスを社会に提供します。
  • 環境・安全の情報を管理し、役立てます
    私達は、製品の正しい取り扱いや処理方法、環境、保安、防災に関する適切な情報を集中管理し、消費者、ユーザーおよび製品納入に関連する企業等に提供します。
  • 社会とのより良い関係を築きます
    私達は、行政当局や市民の関心に留意し、環境・安全情報を提供して社会に対して正確な広報活動を行い、また、市民社会の活動へも市民として積極的に参加し、社会とのより良い関係の維持と構築に努めます。

RC世界憲章に署名し、RC活動の国際協調と推進を表明

レスポンシブル・ケア(RC)は、58の国・地域の化学企業が実践している世界的な取り組みです。世界のRC活動の普及と促進のため、活動の指導原理となるRC世界憲章が制定されており、グローバルに事業展開を行う化学企業はこれに署名し、この憲章を実践することが求められています。
RC世界憲章は、国際化学工業協会協議会(ICCA)によって制定され、2006年に初めて発表されました。その後、重点活動の変遷を受け、2014年に改訂されました。当社は2014年9月に代表取締役社長名で改訂RC世界憲章に署名し、国際的に協調してRC活動を進めていくことを表明しています。

RCマネジメントシステム

RC活動の推進体制/RCマネジメントシステム

当社のRC活動は、社長直轄のCSR委員会のもとで、環境保全、保安防災、労働安全衛生、製品安全・品質保証、物流安全、エネルギー管理および地域との共生の7項目をひとつのRCマネジメントシステムとし、項目ごとにそれぞれ統括部門が中心となり推進しています。
統括部門は、年度ごとに計画を策定して活動を推進し、経営層による活動実績のレビューを受け、その結果を次年度の活動計画に反映させるなど、PDCA(Plan/計画、Do/実行、Check/評価、Act/改善)サイクルを回しながらRC活動の継続的改善を図っています。
同時に、環境マネジメントシステム(ISO14001)、品質マネジメントシステム(ISO9001)、労働安全衛生マネジメントシステム(ISO45001)のそれぞれについて、外部認証を取得し、これを活用しながら各マネジメントシステムの維持・向上を図っています。

マネジメントシステム監査

RCマネジメントシステムの経営層によるレビュー結果や各ISOマネジメントシステムの外部審査の結果などは、CSR委員会に報告され、委員会は対応が必要となる重要な案件について、その対応方法、実施体制などを審議しています。
2020年度には、グローバルに規制強化が進んでいる環境管理に関して、全社での対応強化が必要であるとの判断から、体制や責任の明確化と実効性のあるマネジメントシステムのための強化策が検討されました。現在、策定された計画に沿って改善が進められています。

RC活動の推進体制

CSR委員会のもとには、当社およびRCの実施を宣言した国内グループ各社で構成するクレハグループRC協議会を設置しています。協議会にはさらに各活動を推進する分科会が置かれています。協議会では、グループ全体のRC活動の計画・目標や課題の共有化を図るとともに、各社や分科会の活動状況について把握し議論を行いながら、グループとしての活動を推進しています。

クレハグループRC協議会
クレハグループRC協議会

クレハグループRC協議会構成図

クレハグループRC協議会構成図
KUREHA RC TOPICS

海外グループ会社におけるRC活動の推進
-呉羽(常熟)フッ素材料有限公司(KFPC)-

「日系企業と中国企業の協働によるRC活動」

2017年4月、AMIP(江蘇常熟新材料産業園)内の外資系企業の総経理が集まり、KFPCは、Arkema、Solvay、Chemours、ダイキンとともに総合的なRC活動を行うことを江蘇省常熟市開発区や地方政府に宣言し、RCCAC(Responsible Care Changshu AMIP Committee)というRC委員会を立ち上げました。
事業の面では各社は競合メーカーですが、環境保全や人々の安全・健康を守る活動、地域や社会への貢献活動は自主的に協働で実施しています。各社持ち回りで関連する活動や勉強会を行うとともに、このRC委員会を通して行政への陳情などの発信も行っています。現在では、開発区内の多くの中国企業もその取り組みに参加し、AMIP内企業の環境・安全対策やRC意識の向上を担う重要な組織となっています。