クレハでは、「多種多様な強みを有し、期待される役割と職務を確実に遂行できる人財」「自律的にキャリア意識をもって継続的に自己成長していく人財」を目指し、将来の経営幹部、グローバル人財、デジタル人財および若手社員の育成にあたっています。
高い目標の達成に挑戦して活躍し続けられるよう、従業員一人ひとりの自律的かつ継続的な成長に向けた支援拡充を図るため、職場内での教育と体系的な各種研修プログラム、自律的キャリア開発支援など、さまざまな施策を積極的に進めています。また、ものづくりの技術立社として当社が成長し続けるために、技術系人財育成委員会を設置し、技術系人財の育成を推進しています。また、女性幹部社員の育成に向けては、将来の幹部候補として期待される女性社員を選抜し、経営やマネジメントに関する知識・スキルの習得とマインド醸成を目的としたプログラムによる取り組みを進めています。

従業員の自律的・継続的な学びによる自己成長を支援しています。「eラーニング」、「通信教育」、将来のマネジメント職を目指す一般社員による自己投資や幹部社員による学び直しを支援する「マネジメント編」、テーマ別の「社内外セミナー」の4つで構成されたプログラムを、受講を希望する従業員がそれぞれ選択する仕組みです。各自のレベルやニーズを幅広く網羅したプログラムを準備し、取り組みやすさの向上を図っています。会社と従業員がともに経営目標を達成していくことや、従業員が自己成長に向けた自主性・積極性を高めていくという働き方改革の取り組みからも、応募型研修の利用を促進しています。

グローバル市場での事業展開の拡大に向け、自己啓発プログラムやスキル別の教育、海外留学など各種プログラムの充実を図り、グローバル人財の育成に力を入れています。

デジタル人財基礎研修およびITパスポート取得のためのサポートなどを通じて、全従業員のデジタルマインドの底上げを図るとともに、高度なデータ分析スキルを身に付けるためのシニアデータアナリスト育成プログラムを実施することで、データドリブンな意思決定を支えるスペシャリストを育成しています。

従業員がキャリア意識をもって成長することを支援するために、「自律的キャリア開発支援」を体系化し、中長期的なキャリア開発支援の体制を整備しています。キャリア面談(入社4年目を皮切りに11年目までの間に2～3回)、キャリア意識創出・醸成研修(入社2年目)などを実施し、従業員のキャリア開発を支援しています。

技術・研究・製造職の若手社員を対象に、1959年度から続けられている制度です。2016年度からは事務・営業職にも対象を拡大しています。本制度を通じて、若手社員の論理的思考力・文章作成力・プレゼンテーション力を養うとともに、新たな事業・用途開発につながるさまざまな提案がなされています。2022年度は技術・研究・製造職41名、事務・営業職9名が論文を発表し、10名が優秀論文に選ばれました。

クレハの人事制度は、「社員一人ひとりが挑戦・スピード・成長の意識をもって主体的・自律的に役割を果たし、事業環境の変化に迅速に対応し得る企業風土の実現」を目的とし、以下の2つを軸としています。
①成果主義の強化　～「役割・職務」基準による処遇の強化～
②シニア層の活躍　～65歳定年延長～
制度を通じて、従業員が自身の仕事にプロフェッショナルとしての誇りをもち、働きがいと自己成長を実感しながら、「“挑戦・スピード・成長”を実践し続けたい、しなければならない」と思えるクレハヘの変革を目指しています。

• 挑戦…従来の考え方や手法にとらわれず、新しいこと、困難なことに積極的に挑戦する。
• スピード…情報収集や判断、行動を迅速に行い、変化に素早く対応する。
• 成長…会社人生を通して主体的に学び続け、プロフェッショナルとして自らの役割・職務を全うする。