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持続可能な社会の実現に貢献し続ける

持続可能な社会の実現に貢献し続ける

代表取締役社長小林 豊

クレハのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
また、新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さまおよび関係者の皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。

2019年は中国経済の減速と米中貿易摩擦をきっかけに世界経済の成長が鈍化する一方で、わが国経済は個人消費拡大による堅調な内需に支えられて緩やかな景気回復を続けてきましたが、10月の消費税増税後マイナス成長に転じ、2020年初頭より新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るったことにより、内外経済は深刻な景気後退に陥りました。
当社の2020年3月期の業績は、建設関連、その他関連の両事業が増収となりましたが、機能製品、化学製品、樹脂製品が減収となり、売上収益は前期比4.0%減の1,423億98百万円となりました。PGA(ポリグリコール酸)樹脂加工品事業(以下、PGA事業)に関わる構造改革費用を「その他の費用」で計上した一方で、本社別館の土地売却などの「その他の収益」を計上したことにより、営業利益は同5.1%増の180億41百万円、税引前利益は同2.9%増の179億44百万円となりましたが、法人所得税費用の増加により親会社の所有者に帰属する当期利益は同1.5%減の137億19百万円となりました。
当期期末配当金は、当初の予想通り1株につき85円とさせていただきました。

中期経営計画「Kureha’s Challenge2020」(以下、中計2020)の初年度にあたる2019年度は、前中計「Kureha’s Challenge2018」に引き続き、“製品差別化”と“新事業創出”を基本的なコンセプトとし、機能製品事業をコアとする事業ポートフォリオへの変革と高付加価値企業として飛躍する土台固めに取り組んできました。
2019年1月にいわき事業所(福島県いわき市)で、年産2千トンの設備増強を行ったリチウムイオン二次電池用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂は、世界的な自動車の電動化の流れを受けて中国・韓国の大手電池メーカーへの売上げが増加しました。
シェールオイル・ガス掘削用途向けのPGA樹脂製フラックプラグの売上げは伸長しましたが、顧客要求が厳しくなっていることや競合品との価格競争激化、及び原油価格下落などの市場環境の変化により、PGA樹脂製フラックプラグをコア製品と位置付けつつ、製品ポートフォリオの拡充を含む事業戦略への変更を行いました。その結果、多額の構造改革費用を計上することになりましたが、今後は今までのプラグ開発から得た知見を活かした商品開発で、競争力のさらなる強化を図ってまいります。

2020年度は、中計2020の最終年度であり、“PGA事業の拡大と利益創出”、“フッ化ビニリデン樹脂事業の更なる拡大”、“既存事業のビジネスモデル最適化”、“新規事業の国内外における探索と育成”、“経営基盤の強化”の5つの経営目標達成に向けて取り組んでいきます。

当社は、これからも「技術立社」企業としての存在感を高め、持続可能な社会の実現に貢献し続ける高付加価値企業となることを目指してまいります。

株主および投資家の皆様には、今後ともご支援・ご理解を賜りますよう、お願い申しあげます。

2020年6月代表取締役社長 小林 豊