ESD(静電気放電)対策材料

クレファイン
(Krefine®

クレファイン

クレファインとは?

「Krefine® (呼称:クレファイン)」は、表面抵抗値を静電気拡散領域内で安定的にコントロールできる静電気対策製品です。
特殊炭素材料と独自の各種ベースポリマーの複合化により、従来コントロールが困難であった表面抵抗値を105~1011Ωの静電気拡散性領域内で安定的にコントロールできます。また、ご要望範囲に対し、±1乗Ωの範囲に設定することが可能です。表面抵抗値は射出成形条件にほとんど依存しないため、特別な成形技術が不要です。

※日本、米国、欧州、中国、東南アジア各国で特許を取得しています。

クレファインの用途例一覧

主要用途

  • 半導体ICテストソケット
  • 磁気ヘッド搬送トレー
  • ウエハーキャリア/カセット
  • チップキャリア/トレイ
  • 半導体製造装置部品
  • 液晶(LCD)製造装置部品
  • 液晶パネル、フォトマスク搬送用部品
  • HDD(ハードディスクドライブ)関連部品
  • ピンセット
  • スピンチャック
  • 各種ローラー
  • 航空機関連部品

クレファインの特長

電気抵抗制御技術

下図は、一般的な樹脂材料に炭素材料を添加した場合の充填量とコンパウンドの表面抵抗値の関係を示しています。
クレファインは、特殊炭素材料と独自の分散技術を用いることで従来コントロールが困難であった静電気拡散性領域内でも安定的に表面抵抗値をコントロールし、ターゲット値の±1乗Ωの範囲内に設定することが可能です。更に、表面抵抗値は射出成形条件にほとんど依存しないため、特別な成形技術が不要です。

表面抵抗値制御技術

微小領域を測定可能な2ピンプローブにより表面抵抗値を測定した場合、従来材料は表面抵抗値が大きく変動していますが、クレファインの表面抵抗値は安定しています。

※直径64mm電極で測定した場合は同等の表面抵抗値です。

材料内部の抵抗値均一性

下図は、射出成形品の厚み方向の表面抵抗値の変化を示しています。カーボンブラックやカーボンファイバーのみで表面抵抗をコントロールした場合、表面抵抗値は射出成形品の厚み方向で大きく変化します。
一方、クレファインの場合、表面抵抗値は射出成形品、板材の厚み方向でほとんど変化しません。
(参考: 評価には130mm×100mm、厚み3mmの平板を使用しました。)

クレファインの製品使用例

ESDコンパウンド

特殊炭素材料と独自の分散技術を用い、従来制御が困難であった表面抵抗値105 ー 1011Ωの静電気拡散性領域内で±1 乗Ωの範囲に設定したコンパウンドを提供します。

製品使用例

ハードディスクドライブ、ウエハーハンドリング、 バーンインソケット

Krefine® コンパウンド

射出・押出成形品

表面抵抗値制御されたコンパウンドを用い、射出成型製品を提供します。また機械加工用の板材や切削品も提供します。射出成型品・機械加工については、図面に合わせ、様々な部品を製造します。

製品使用例

ウエハーキャリア、FOUP、ICテストソケット、バーンインソケット、LCD関連部品、HDヘッドトレー、チップキャリア、搬送機部品、輸送ケース、ピンセット

Krefine® 板材

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