クレハのCSRについて

パッション、スピード、コミットメントをもって、ステークホルダーの皆様と共に“エクセレントカンパニー”を目指してまいります。

クレハグループの概況

 創業以来、独創的な技術開発によりスペシャリティ製品を創出することで社会に貢献してきた当社グループは、差別化製品のグローバル展開とともに“環境”、“エネルギー”、“ライフ(医療・食料)”分野で新事業創出に取り組んでいます。

中期経営計画「Kureha’s Challenge 2018」

 当社は、中計「Kureha’s Challenge 2018」(2016年度~2018年度)の3カ年を“将来のクレハの発展に向けた土台作りの期間”と位置付け、既存事業の競争力・収益力向上をベースとし、PGA(ポリグリコール酸)樹脂事業を着実に成長させて収益の柱とするとともに、2016年4月に発足させた「新事業創出プロジェクト」による新規事業テーマの探索を推進しています。2018年度の定量目標として、売上収益1,600億円、営業利益140億円の達成を目指します。また、CSR(企業の社会的責任)経営の推進および企業基盤の強化を経営目標として掲げています。CSR経営の推進においては、2016年4月にRC本部を発展的に改組したCSR推進本部において、社会との共生や環境・安全・品質などに関する取り組みを充実させていきます。

 経営基盤の強化においては、技術力の向上、人財育成、コスト削減の推進、働き方改革、生産性の向上などの経営基盤強化策を通し、「技術立社」企業としてスペシャリティ・ケミカル分野において差別化された製品を開発し、社会に貢献し続ける高付加価値型企業となることを目指して運営していきます。

CSR経営の推進

 2016年度は、当社のCSRへの取り組みを強化するため、全社で取り組んでいるCSR活動を棚卸しし、役員、監査役と担当部署が企業視点と社会視点の両面から評価を進め、20のCSR重要課題を特定しました。これらの重要課題をCSR総括表にとりまとめ、関係部門と共有し、当社が重点的に取り組むべき課題についての継続的改善活動の強化を図りました。

 また、化学企業として製品を製造するにあたっては、環境保全、保安防災、労働安全衛生、製品安全・品質保証などを軸としたレスポンシブル・ケア活動をしっかり進めていかなければなりません。特に事業所においては、保安防災、労働安全衛生への取り組みは重要な責務であり、「安全はすべてに優先する」をスローガンにし、全員が取り組んでいます。事業所が主体となって実施している総合防災訓練や人身事故発生リスク撲滅運動などさまざまな活動のほかに、経営幹部による事業所の保安査察を行い、事故ゼロを目指しています。

 生産・研究開発のマザーサイトである福島県いわき地区においては、毎年、CSR地域対話集会を開催し、地域の皆様とのコミュニケーションを保ちながら、地域との共生に取り組んでいます。呉羽総合病院は経営面での厳しさがあるものの、今後も地域で暮らす人々の健康で安心な生活を支えていくために、継続的に運営していくつもりです。2014年に設立した障がい者雇用特例子会社“さんしゃいんクレハ”の経営を通じて、障がい者の自立と社会参加の後押しも続けていきます。

 当社が社会に貢献し続ける高付加価値型企業として創立100周年を迎えるためには、将来のありたい姿を描き、大胆に変化し、そこに到達する必要があります。私たちが描くあるべき姿は、改良・改善だけでは不十分です。ありたい姿をゼロベースで考え、従来の発想にとらわれない革新が求められます。既存プロセスに固執しない革新プロセスによる製造コスト削減や、適切なワーク・ライフ・バランスを保ちつつ、業務効率や生産性を向上させる働き方改革を推し進め、生産性の高い企業に生まれ変わります。

 私はどんな事業環境でも安定して利益を上げ、従業員を幸せにすることが、経営者としての最大の責任だと考えています。改革マインド、革新マインド、そして危機感を持って、自らが先頭に立って行動していきたいと思います。

 今後とも、皆様のご理解、ご支援を賜ることができますよう、お願い申し上げます。

2017年8月

代表取締役社長 小林 豊