ニュースリリース

2012年06月08日

中国におけるフッ化ビニリデン樹脂製造工場の建設に着手 ~フッ化ビニリデン樹脂の安定的供給体制の構築に向けて~

株式会社クレハ(本社:東京都中央区、社長:岩隆夫)は、中国におけるフッ化ビニリデン樹脂製造会社である呉羽(常熟)氟材料有限公司(※氟=フッ素)の新工場建設に着手いたしました。
当社は2012年1月にリチウムイオン電池(以下、「LiB」)用バインダーおよび一般産業用エンジニアリング・プラスチックとして使用されているフッ化ビニリデン樹脂の需要拡大に対応するため、中華人民共和国江蘇省常熟市に「呉羽(常熟)氟材料有限公司」を設立しました。 6月7日には王常熟市長をはじめとする中国政府関係者、施工関係者など総勢100名を超す出席者のもと、起工式を執り行いました。

当社は、高分子重合技術をベースとして1970年に日本で初めてフッ化ビニリデン樹脂の工業生産を開始しました。以来、フッ素樹脂としての耐薬品性や電気特性などの優れた性能と汎用樹脂並みの成型加工性を持つバランスの取れたエンジニアリング・プラスチックの特長を活かし、LiB用バインダーや一般産業用として、様々な用途で使用されています。
LiB用バインダーは、携帯電話、高機能携帯端末、ノートパソコン向けの民生用小型LiBの数量拡大に伴い今後も安定的な需要拡大が見込まれるほか、EV、HEV、PHEV向けの車載LiB用途や電力貯蔵用定置型電源用途などの大型LiB用向けに急速な需要拡大が見込まれています。
また、太陽電池用保護シート向けや水処理膜向けなど一般産業用においても需要の拡大が期待されます。

当社は2011年7月にいわき事業所のフッ化ビニリデン樹脂製造設備を年産2,700トンから4,000トンに増強しております。このたび着工した呉羽(常熟)氟材料有限公司の生産設備と併せ、今後のアジア市場をはじめとした世界的な需要拡大に迅速な対応を行うべく、安定的な供給体制を構築してまいります。

【呉羽(常熟)氟材料有限公司 新工場概要】

所在地:中華人民共和国江蘇省常熟市常熟新材料産業園
敷地面積:93,000m2
設備能力:年産 5,000トン (第一期工事)
稼動開始予定:2014年春
設備投資額:約60億円