ポリフッ化ビニリデン(PVDF)KFポリマー
グレード紹介
扱いやすい低分子量のホモポリマーから、より接着力の強い高分子量ポリマー、特殊な性質を付与した官能基変性タイプのポリマーなど、様々なバリエーションを用意しています。
お客様にてご使用されている活物質や電池の製造方法によって、それぞれに最適なKFポリマーのグレードをご提案します。
Grade | ||||||
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W#1100 | W#7200 | W#7300 | W#7500 | W#9100 | W#9700 | |
ポリマータイプ | ホモポリマー | 変性ポリマー | ||||
分子量 ((Mw)×105) |
2.8 | 6.3 | >10 | 6.3 | 2.8 | 8.8 |
インヘレント粘度 (dl/g) |
1.1 | 2.1 | 3.1 | 2.1 | 1.1 | 2.5 |
世界で最も歴史のあるリチウムイオン電池バインダー

クレハのKFポリマーは1991年にリチウムイオン電池が世界で初めて実用化された際に、そのバインダーとして採用されました。
以来、世界で最も歴史のあるバインダーとして、数多くのリチウムイオン電池に採用されてきました。
その特徴は、市販のバインダーと比較した際の高い接着力、耐薬品性、優れた電気化学的安定性です。
民生用途はもちろん、車載用、産業用、定置型用といった様々なアプリケーション向けのリチウムイオン電池に採用されています。
KFポリマーをリチウムイオン電池用バインダーとして使用することで、少ないバインダー添加量でも活物質の高濃度化と電極の剥離を防止を両立することができます。
研究体制
中央研究所(福島県いわき市)

クレハいわき事業所内に設立されている研究所です。クレハの研究開発部門の中枢であり、KFポリマーをはじめクレハ製品の多くは中央研究所で研究開発されています。
実際のプラントと同じ敷地内にあるというメリットを活かし、生産現場と一体になった研究開発を進めています。
東京研究所(東京都江東区)
新事業の創出やリチウムイオン二次電池用材料の開発の拠点として、2024年度に開所しました。利便性の高い立地を生かして、情報収集や外部機関との連携を強化し、材料開発を推進していきます。
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三井リンクラボ新木場2 -
東京研究所室内 -
東京研究所室内
中国R&Dセンター(江蘇省常熟市)

中国の顧客の技術ニーズに包括的に対応するために、中国の生産拠点である呉羽(常熟)フッ素材料有限公司内にR&Dセンターを設置しています。バッテリー工場と同様のドライルームとクリーンルームがあり、材料評価からリチウム電池スラリー、電極、電池の製造と評価まで、一連の高度な機器を導入しております。
中国電池メーカーとの共同の研究も行い、クレハの中国市場の技術拠点として大きな役割を果たしています。
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